旧スプリアス基準機の使用期限の延長 2
ITU-RRの規定変更を受けて、
日本では旧スプリアス基準で製造された無線機の使用は、令和4年11月30日までです。
これを、当分の間延長することがパブリックコメントになっています。
締め切りは4月26日です。
こうなるわけです。
原状
1 旧スプリアス基準の機器は免許を受けていても令和4年11月30日までしか使用できない。
免許を要しない無線局の場合でも旧スプリアス基準の機器は令和4年11月30日までしか使用できない。
2 旧スプリアス基準の機器でも、実測して新スプリアス基準に合致していれば、
その個体を特定した上で、令和4年11月30日を過ぎても使用できる。
アマチュア局の場合は、JARDの「スプリアス確認保証」を受ければ、令和4年11月30日を
過ぎても使用できる方法も有る。
3 旧スプリアス基準の機器では、新規開局や送信機の増設、取替は出来ない。
但し、アマチュア局に限っては、JARDが公表している「スプリアス基準確認保証リスト」
に載っている機器は、通常の保証をJARDまたはTSSで受ければ新設、増設、取替はできる。
改正案 1がこうなります。
1 旧スプリアス基準の機器は、免許が必要か否かは問わず、他の無線局の運用に妨害をあたえない
場合に限り当分の間使用できる。免許が必要な機器は現在免許を受けている機器に限る。
この「当分の間」とは、「次の法改正まで」が一般的です。それは何時なのか。は判りません。
新型コロナウイルス対策の影響で機器交換が完了しない無線局を基本対象にしていますので、
新型コロナウイルスが収束したあとの社会情勢次第かもしれません。
「この際 アマチュア局は旧スプリアス基準の使用期限から除外して欲しい」については、
ITU-RRに違反することにもなるので、諸外国、特にFCCではアマチュア局は除外している実績は
ありますが、相当な理由が必須です。
参考
7K1BIB 山内さん 2021年4月3日付け
「新スプリアス規格への移行期限の延長」の読み解き
https://7k1bib.wordpress.com/2021/04/03/new-spurious-postpone/
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