« 第九回JARL定時社員総会準備書面 送信完了 | トップページ | 無線従事者に実力維持の努力義務規定制定のパブリックコメント »

2020年6月18日 (木)

支部役員間のJARL会員の個人情報共有

今年のJARL 社員および理事候補者選挙で、
選挙運動期間中に行われたものに関して個人情報保護法の観点等から
異議申し立てが数件出され、最初の裁定が出たのは6月初頭です。

参考
7K1BIB/AC1AMの業務日誌
2020年6月3日 JARL選挙の公正は死んだのか
https://7k1bib.wordpress.com/2020/06/03/2020election-opposition-result1/

公開・告示されている裁定文から抜粋

>>被申立人は青森県支部の監査指導委員長として長年に亘り
>>アマチュア無線制度の適正利用に関する業務を担当しており、
>>各県支部役員は、会員のサービス業務を円滑に実施するためには、
>>会員の所在地を正確に把握して、正しく各種業務を伝達することが望ましい。
>>依って、役員間で会員の所在地を共有することは、
>>公平性を著しく阻害するものでないと解する。

上記の選挙管理会見解によれば、

「被申立人が支部長またはJARL事務局(以下「支部長等」)から支部会員の
個人情報の開示を受けた場合」は
「「監査指導委員長の職務遂行目的」で開示を受けた」訳だから、
「正しく各種業務を伝達する」とは、杓子定規に言えば、
「開示された個人情報は監査指導委員長としての職務範囲に限定して使用する」
ものでなければ、個人情報保護法で定める
「利用目的を定めて使用する」に抵触する可能性が有ると思います。

同様に、アワード委員の場合はアワード審査と発行と送付、
コンテスト委員の場合はコンテストの審査や賞状等の送付にのみ
個人情報を使用する場合に開示を受ける場合を考えると、
アワードやコンテストの場合の個人情報は
アワード申請書やコンテストのサマリーシートに記載された住所、氏名、電話番号、
メールアドレス、コールサインを使用するべきものであるから、
支部長等から会員台帳上の住所等の開示を受ける必要は、
郵便不着あるいは宛先不明で返送された等の場合の再発送先調査の場合を除いて
無いはずである。

参考までに、私は平成3年度から監査指導委員の委嘱を戴いています。
その経験で言うと、平成9年頃までは「監査指導注意ハガキ」という制度が在りました。
これは監査指導委員会名で違反もしくはモラル違反内用の交信をしていたことを
伝えるものです。

「あまちゅあがいだんす」が開局したのは平成6年なので、注意ハガキ廃止までは、
がいだんす局から注意した方に注意ハガキを送る場合もありました。

ハガキ発送には1991年(平成3年)版までの全局掲載局名録、その後の1996年(平成8年)
頃まで貸与されていたJARL会員局名録に掲載の住所氏名宛に送りますが、
掲載が無い局(非会員、本人が掲載省略申告等)は、JARL事務局に問い合わせて
住所、氏名、電話番号、メールアドレス、コールサインの開示を受けて発送していました。
このときは開示を受けた個人情報は、監査指導委員同士でお互いに開示しあう
(同じ違反局をモニタしている時など)場合もありましたが、
「監査指導業務(注意ハガキ発送や必要に応じて行う至近距離でのワッチ、
電波障害対策の助言等)以外では使わない」ことになっていました。

その経験から言えば、私見ですが
「支部役員が担当する役員の業務以外で個人情報を使うのは目的外使用になり得る。
(個人情報保護法の規定では「役員の業務毎に個人情報の利用の有無を限定する必要がある」)
但し、やむを得ない理由により「支部長または他の役員の代行」として支部会員に
連絡を取る場合は除く」
と考えます。

本件は昨日提出した準備書面の13(3)で

JARLの事業に必要な範囲で使用する」の場合は支部役員やJARL理事等の役職者や
JARL事務局職員がその職務上使用するためと理解されるのが常識である。」

として
http://www.madlabo.com/mad2/jk1whn/jarl_kansa/Jisshi-youryo.pdf
「役職の職務以外に選挙運動で使用することと個人情報保護法の対応」
として事務局の見解を要求しています。

#####
参考 監査指導に関する資料の一部は、なぜかJARL HPでは非公開です。

現行のJARL監査指導業務実施規定 管理者は群馬県の監査指導委員です。
http://www.madlabo.com/mad2/jk1whn/jarl_kansa/Jisshi-Kitei.pdf

同じく 監査指導業務に関する実施要項
http://www.madlabo.com/mad2/jk1whn/jarl_kansa/Jisshi-youryo.pdf


今回の選挙異議申し立てでは

「「監査指導委員長」として開示を受けた個人情報の使途」

が対象になりました。

「監査指導委員長として開示を受けた個人情報」は、

「監査指導委員長自身が監査指導実施要項に従って監査指導対象者に連絡を取るか、
管轄総合通信局に報告をする」

または

「家が近い、知識が在るなどの条件を元に支部(必要に応じて隣接支部含む)内の
監査指導委員に監査指導業務を依頼するために開示する」

の「監査指導業務の範囲内での利用」に限らなければなりません。
異議申し立ての申立人の陳述を読む限りは、

「当該監査指導委員長は、所持する個人情報を監査指導委員長の職務権限外の
選挙運動で使った」

とされるのは当然のことだと思います。

« 第九回JARL定時社員総会準備書面 送信完了 | トップページ | 無線従事者に実力維持の努力義務規定制定のパブリックコメント »

アマチュア無線」カテゴリの記事

無料ブログはココログ

最近のコメント