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2020年5月16日 (土)

周波数アクションプランに関するパブコメ結果 JARLとJARDはダンマリ。435MHzへのキツい意見。

総務省が行った 「周波数再編アクションプラン(令和2年度改定版)(案)」
 に関するパブリックコメントが2020年3月12日から4月10日まで募集されて
 5月13日に結果が公表されたのですが、
JARLとJARDの意見が無かったのには 怒りを覚えます。
 
 さらに、 パブリックコメント結果の16-2の
「日本自動車輸入組合」の意見は、アマチュア無線目線では

「「433.67~434.17で運用するアマチュア局のせいでリモートキーレスエントリー
(RKE)とRFIDが本来の機能が使えない」から「アマチュアを二次業務にして
制限しろ。」

という意味になります。
これに対してJARLとJARDはどう反論するのでしょうか。

日本では435MHz帯はアマチュアが一次業務ですが、
国際的にはアマチュアは二次業務ですから、アマチュアバンド告示には
「国際周波数分配表に従って運用する他の業務からの混信等は容認しなさい」
という注釈があります。さらには
「電波法第三条の規定により「国際電気通信連合憲章付属無線通信規則にも従う」」
ことも必要ですから、
「相互干渉を前提としたRFIDやRKEとの周波数共用」は当然です。
だけど、アマチュアを二次業務にしたところで、
RFIDやRKEへの混信干渉は完全回避できるものではありません。
なお、日本では433.92MHzのRFIDタグ等は二次業務です。

仮にRFIDタグの割当周波数の433.92MHzに干渉する部分
(電波法施行則第6条第4項第2号(4)により433.67~434.17MHz)
の使用禁止をするとしても、
すでに流通使用されている機器を考慮すれば現実的ではありません。
日本自動車輸入組合が求めると思われる理想的状態を実現するとしたら、極論しますが、
「全世界で433.67~434.17MHzからアマチュア局を完全に追い出す」ことをしないと
ならないでしょうが、それは不可能だと思います。

まず、国際電気通信連合憲章付属無線通信規則の周波数分配規則では

#####
二次業務の無線局は、次の条件に従って開設することを条件に周波数の割当てを受ける
ことができる。

(1) 二次業務の無線局は、周波数が既に割り当てられ、又は後日割り当てられる
      一次業務の無線局に有害な混信を生じさせてはならない。

(2) 周波数が既に割り当てられ、又は後日割り当てられる一次業務の無線局から
      の有害な混信に対して保護を要求してはならない。
#####

という規定があります。これは各国が国内規定でも準用していますから、

「435MHz帯での アマチュアは日本では一次業務でも俺たち二次業務に妨害を与えるのは
許せない。アマチュアを諸外国に従い二次業務にして、俺たちに妨害を与えさせるな」
 
ということは、無線通信規則で定める一次業務の優位性規定違反です。
ところが、国際周波数分配表では、435MHz帯のアマチュアは二次業務なので
「世界情勢に合わせろ」という意見も当然な部分があります。

JARLが意見を出さなかった理由については、
今年の社員総会の目玉ツッコミのひとつですね。

パブコメ結果は下記url
「周波数再編アクションプラン(令和2年度改定版)」の公表
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000351.html

提出された意見と総務省見解のPDF
https://www.soumu.go.jp/main_content/000685971.pdf

周波数割当表
https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/freq/search/share/plan.htm

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