« 1,910kHz帯の紳士協定案 | トップページ | 一括記載コード 3MAと4MAに含む電波型式の改正 »

2020年4月23日 (木)

1,910kHz帯のSSBは現時点では変更申請と許可が必要です。

4月21日の1,910kHz帯と3,537,5kHz帯の拡張を定めた告示の施行後、
1,910kHz帯の拡張部分でSSB(J3E)を運用した方が居るという情報が在ります。
(情報源はhamlife.jpなど)
これは現時点では電波法第53条違反に問われます。

現在 1,910kHz帯の一括記載コード 3MAおよび4MAにはJ3Eは含まれて
いませんから、J3Eを追記する変更申請と変更許可、変更後の免許状の交付が
絶対条件です。

さらに「技術基準適合証明上、1,910kHz帯ではJ3E等電話系を発射しないこと
になっている送信機」で、J3Eを発射するために必要な手続きが在ります。

今後 取られるで在ろう手順は以下の通りです。
一部 令和2年4月21日に書いた記事の再掲になります。

(1) 1,910kHz帯の一括記載コード 3MAおよび4MAに少なくともJ3Eが追加される
  のを待つ。
  これに関しては、他にも追加するべき電波型式を示した意見が幾つか有る
  先のパブリックコメントの結果を踏まえて、
  「一括記載コード改正案のパブリックコメント」を実施するか否かがあります。
  
  「改正案のパブリックコメントを実施する」と、その分改正は遅くなります。
  実施しない場合は、追加される電波型式に関して不満を言う方が出てくる
  でしょうが、早く申請や届を受付できることになります。

(2) 「技術基準適合証明上、1,910kHz帯ではJ3E等電話系を発射しないことに
  なっている送信機」について、
  「附属装置を接続する外部接続端子にマイクロフォンも接続する」として
  「今回の附属装置の諸元等の簡素化」の一環と見なして
  「軽微な事項」扱いにするのか?
  メーカーの協力を得て、SSBもOKの見なし技適になるか?
  などの問題があります。
  総務省はホームページやアマチュア無線雑誌、JARL NEWS等で必要な手続き
  の解説をする予定です。

(3) Twitterで見かけたもので
  「管轄総合通信局に、1,910kHz帯にSSB(J3E)を追加する申請を提出したら、
  電話が掛かってきて
  
  「今本省で一括記載コード 3MAおよび4MAに少なくともJ3Eを追加することを
  検討中なので、その結果を待ったほうがいいですよ。どうしても今すぐと
  おっしゃるなら、軽微な事項扱いには出来ないので、それに合わせた審査を
  します。」

  という趣旨のことを言われた方がいらっしゃいます。
  私は、その方には「総通の担当官がおっしゃるとおり、待った方が良いですよ」
  とコメントを差し上げました。

上記を踏まえると、
(1)の一括記載コード3MAおよび4MAの改正と(2)の解説を待ってから、
各総合通信局の新型コロナウイルス対策体制を考慮して変更申請(届)を出すほうが
良いと思います。

再度書きますが、現在は変更申請と許可、変更後の免許状の交付無しで
1,910kHz帯の拡張部分でのSSBは絶対禁止です。

de JO1EUJ 髙橋 俊光
JARL 東京都支部監査指導委員
JARL 関東地方本部区域社員
総務省 東京都電波適正利用推進員協議会 幹事

2020年5月4日 12:30 追記

4月21日の改正告示、改正規則公布施行を受けて、
1,910kHz帯で 3MAまたは4MAにJ3Eを追記する申請を提出して、
4月30日や5月1日付でJ3Eが併記されて許可された方が何名かいらっしゃいます。

これは 現状では「工事設計の軽微な事項を定める告示」のうち
「空中線電力20ワット以下の送信機の部品の変更」が適用されているものです。
(TSSもJARDも通さなくて良い)

現在 5月29日締め切りで、3MAと4MAにSSB系とA3Eを追加する
「一括記載コード告示改正のパブリックコメントが実施されていますが、
これが完了して、3MAと4MAにSSB系とA3Eが含まれるようになると、
20ワット超の送信機ではどのような扱いになるのか、
改正後の「工事設計の軽微な事項を定める告示」の、アマチュア局に適用の表の
4番目の

#####
送信機の部品及び当該送信機の外部入力端子に接続する附属装置に係る工事設計

次のいずれかの場合に限る。

1 空中線電力が20ワットを超え200ワット以下の送信機の部品の工事設計で
  あつて、総務大臣が別に定めるところにより公示する者による、
  総務大臣が別に定める手続に従つて行つた法第3章の技術基準に
  適合していることの保証を受けた場合

2 次に掲げる条件に適合する場合(前3号に規定する場合を除く。
  また、空中線電力200ワットを超える送信機の部品の工事設計であつて,
  総務大臣が別に定めるところにより公示する者による、総務大臣が別に定める
  手続に従つて行つた無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令
  第119号)附則第3条第1項の規定による経過措置を受けている無線設備について
  同令附則第2条に規定する新規則の条件に適合していることの保証を受けた
  場合であつて、次に掲げる条件に適合する場合を含む。)
  
⑴ 電波の型式又は空中線電力の指定の変更に伴う場合でないこと。

⑵ 周波数の指定の変更に伴う場合(水晶片に係る工事設計を削る場合を除く。)
  でないこと。
#####

筆者注
1は改正前は「空中線電力200ワット以下」でした。
指定事項の変更を伴う場合はここです。
今は一括記載コード3MAと4MAにはSSB系とA3Eが含まれないので、
空中線電力20ワットを超え200ワット以下の送信機はTSSまたはJARDの保証が必須です。

2は従来の条件に加えて、
「空中線電力200ワットを超える送信機の新スプリアス基準適合保証」が加わっています。
「一括記載コード 3MAと4MAが改正され施行された後」は、
「現在免許を受けている、技適上J3E等の発射が出来ない送信機にも2(1)が適用される」
ならば、3MAまたは4MAで免許を受けていれば、1,910kHz帯の拡張された部分でのJ3E等の
発射は届で済むことになります。(実際の手続きは施行時に総務省から案内が出るはずです)

2020年5月4日 12:30 追記

2020年5月19日 20:30 追記
表にしてみました。

送信機の
空中線電力
3MAおよび4MAに
J3E等が含まれる前
3MAおよび4MAに
J3E等が含まれた後
20ワット以下 軽微な事項 第3項で
総合通信局に直接提出
できる。
軽微な事項 第3項で
総合通信局に直接提出
できる。
J3E等が併記された
免許状の到着必須
既に3MAまたは4MAで免許を受けていれば
届として提出する。
A1Aのみの免許の場合は変更後の免許状が必要。

20ワット超 
200ワット以下


軽微な事項 第4項第1号で
TSSまたはJARDの
保証が必要です。

既に3MAまたは4MAで
免許を受けていれば
軽微な事項 第4項第2号で
総合通信局に直接提出できる。

A1Aのみの免許の場合は
軽微な事項 第4項第1号で
TSSまたはJARDの
保証が必要です。
J3E等が併記された
免許状の到着必須
既に3MAまたは4MAで免許を受けていれば
届として提出する。
A1Aのみの免許の場合は変更後の免許状が必要。
200ワット超 変更工事の落成検査が必要です。 既に3MAまたは4MAで免許を受けていれば
軽微な事項 第4項第2号で
総合通信局に直接提出できる。

A1Aのみの免許の場合は条文上は
軽微な事項扱いができないので落成検査が必要。
J3E等が併記された
免許状の到着必須
既に3MAまたは4MAで免許を受けていれば
届として提出する。
A1Aのみの免許の場合は変更後の免許状が必要。


一括記載コードの改正パブリックコメントが終了し、3MAおよび4MAに含まれる電波型式が
拡張されたものが施行されるときに、実際に必要な手続きについては、総務省がCQ誌や
JARL NEWS等で解説予定だそうなので、それを待ってから申請(届)を出すほうが
良いと思います。

2020年5月19日 20:30 追記





« 1,910kHz帯の紳士協定案 | トップページ | 一括記載コード 3MAと4MAに含む電波型式の改正 »

アマチュア無線」カテゴリの記事