青少年のための科学の祭典in小金井
昨日 23日は小金井市の東京学芸大学で
「青少年のための科学の祭典in小金井」が開催されました。
JARL東京都支部と東京都電波適正利用推進員協議会は
10年ほど前から出展しています。
今年は推進員側は例年通り
「(学研)電子ブロックで(AM)ワイヤレスマイクの組み立てをして、
AMラジオで自分の声を聞く」
という「電波利用機器の身近さ体感。
支部側は全国大会と同じく
アルミホイルと厚紙で作る地デジテレビ用3素子八木宇田アンテナ
で出展しました。
(近日中に支部のホームページでも紹介します)
電波関連であることなどから、例年S405室で同室にしていただいています。
八木宇田アンテナは、全国大会の時にも書きましたが、
波長(m) = 300/(周波数 MHz)
で暗算しやすいことと、地デジテレビの帯域のうち、
470~530MHzに特化して、中心周波数を500MHzにして、
さらに「短縮率」を考慮して出した各部の寸法から、
「無線工学の知識が無い小中学生でも容易に工作できる」
と言う観点と、試作とMMANAでのシミュレーション結果から
反射器を長さ28cm、放射器を長さ26cm、導波器を長さ24cm、
エレメント間隔を13cmにしたものです。
当然
「こんなスペックで動作するのでしょうか?」
という問い合わせがあることを想定しています。
MMANAでシミュレーションしたら、
利得が15dBi、 前後比が12dB 取れています。
昨日も何件かの質問をいただきましたが、印象に残ったのが、
アンテナ工学に詳しそうな大学教授クラスの方(他のブースの出展責任者)が興味を持ったようで、
「こんなスペックでも八木宇田アンテナとして動作するのですね」
と聞いてきたので、
「アンテナはアルミパイプで作る」を思いがちですけど、
「テレビ受像用であること、身近な材料で再現できること」に重点を置いて、
「「アルミホイルと紙」なら再現は容易である」に着目したことや、
配布している説明書に書いた寸法を決めた経緯や
シミュレーションで出た利得等を説明しました。
参考までに
中心周波数 500MHz 短縮率5% だと、
導波器の長さは28.5cmになりますが、
MMANAで解析したり、実際に作ってみた結果、上記の寸法になりました。
おまけがありまして、その教授クラスの方、
「若いころはアマチュア無線をやっていたんだよ。
「7シリーズ」のコールサインだった。
昔のコールサインで復活しようかな。」
とおっしゃるので「旧コールサイン取り戻し法」もご案内しました。
会場全体の来場は 9822名。
支部ブース、推進員ブースともに約90名の来場でした。
ご来場いただいたみなさん ありがとうございました。
« Ham world Vol.12 61ページ 図の訂正 | トップページ | 電波受験界誌 平成30年12月号をもって休刊 »
「アマチュア無線」カテゴリの記事
- 謹賀新年(2019.01.01)
- WSJT-X v2.0.0 と変更届の特例(2018.12.12)
- 関東総合通信局管内で電波適正利用推進員の追加募集(2018.12.04)
- 狭帯域デジタルでの日本と小笠原諸島の交信の注意喚起です。(2018.11.28)
- 2025年万博は大阪(2018.11.24)
最近のコメント