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2017年7月 1日 (土)

JARL 社員総会 雑感 その1

1:C4FMレピータ

数人の社員が提出した準備書面にあった「C4FMレピータの
可否については
「ワイヤレスネットワーク委員会が定める技術基準に合わない」
という回答がJARL事務局からありました。

時間の制約上、この回答で仕方が無いことと思いますが、
以下の感想を持っています。

1-1:C4FMのスタンドアロンレピータは可能なはずです。
  D-starで言う「山かけ」のみのレピータです。
  それすら不可能なのか?

1-2:ワイヤレスネットワーク委員会の見解では
  『D-starにおける「ゲート越え」と同じ事ができるシステムを構築できない』
  ことを「技術基準に合わない」と言ったのか?

この2点について、ワイヤレスネットワーク委員会の公式見解を
一般会員のみならず非会員宛も含めてJARLホームページ、
CQ誌のFrom JARL、JARL NEWS で広く知らせるべきだと思います。

2:アマチュア局と一方送信

最近の流行で言えば、ドローン(FPV)は、その搭載した映像送信機の電波を
操縦者の手元の受信機で受信し、伝送した画像を見ながら操縦するわけです。

この映像送信機がアマチュアバンドを使っていて、
かつ趣味の一環でFPVを飛ばす場合においては、
FPVの送信機についてはアマチュア局の免許が必須となるわけです。

FPVのメーカーによっては、
TSSまたはJARDの保証を受けるための「送信機系統図」
無線局免許申請書(変更申請書)の工事設計書に記載する
「発射可能な周波数。電波型式、空中線電力」
「終段の素子名」「定格出力」等の資料を添付しています。

運用形態は、「免許人所属の受信設備への一方送信」になります。
なおFPVの競技会やその練習会等においては、
同じ周波数を送受信するFPVが集まりまることがありますから、
居合わせた他の出場者が持つ受信機への送信という状況も
発生します。

これが商用利用で一定以上の規模になるのなら、
第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要になります。
使用する周波数もISMバンドで映像送信用や関連法令で
認められた周波数で在るべきです。

参考:ドローン等に用いられる無線設備について
http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/drone/


アマチュア業務の定義に在る
「金銭上の利益のためでなく、もつぱら個人的な無線技術の
興味によつて行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務をいう。」
の観点で言うと、この条件に合う範囲では

「免許人所属の受信設備への一方送信」

は容認されるべきものです。他方で、
一方送信の送信内容がアマチュア業務の範囲に入らない場合は
「目的外通信である」というアマチュア無線家が圧倒的大多数でしょう。

拙ブログ 2017年6月18日 (日)
用語解説シリーズ 第81回目 微弱電波
http://jo1euj-tom.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-74e1.html

で言及した、
「アマチュアバンドを使った微弱電波による一方送信での演技指示」

「違反だよ」という方が多いと思います。




3;平成26年度および27年度の関東地方本部決算処理について

第31回理事会報および第33回理事会報告にある
平成27年度の支出であるべき金額(約9万円)が平成28年度からの支出として
処理されていた件については総会の席で事務局長が言及し、
さらに第34回理事会報告にもありますが、
JH1XUP 前田さんが関東地方本部長時代の会計監査 植田邦彦氏(7K2XEA)が
永井JARL監事、佐藤JARL監事からの事情聴取に応じていないことについて、

3-1:会計幹事が出席した際に会計監査が出席しなかった理由は何か。

3-2:通知文書を受取拒否して返送した理由は何か

を、植田邦彦氏(7K2XEA)は、少なくとも準備書面で言及した8名の社員全員、
通念上は132人の社員と2名のJARL監事、
理想はJARLの全ての会員に知らせる必要が有ると思います。

4:青少年向け普及策

JR3QHQ 田中大阪支部長が当日質問として言及していました。
一定条件の下で、無資格の小中学生がアマチュア無線を体験できる術の検討と策定です。
後出しですが、私もこれは提案すれば良かったと思います。

一つの案として、JA1RL,JA3RLなどのJARL局か、あるいは 8J1A、8J1HAM、8J3A、8J3HAM
などの各地のハムフェア記念局で、
第一級アマチュア無線技士の免許を持ち、現にその資格で自分の局を
一年以上持っている(二,三,四アマの講習会講師の要件を満たす者)が監督し、
連絡設定と終了に関する部分を監督者が行うことと、
事前に管轄する総合通信局に「実施日時、使用する局、使用する周波数帯、電波型式、
空中線電力、管理者氏名を届け出ることで行えるようにできないか?」
と私は考えます。

各地のアマチュア無線フェスティバル(関西、西日本、北海道、東京など)では、
会場内のハンディ機等からの応答も多いことから、
「遠くの方との交信」や「教育の一環」を踏まえれば、まずはJA*RL局で実施する
ための体制や告示の整備をするべきだと思います。

既に実施のARISS スクールコンタクトでは、
「臨時に開設するアマチュア局の無線設備の操作を行う場合の条件」という告示で
条件が定められています。

その告示は下記URL参照
http://www.tele.soumu.go.jp/horei/reiki_honbun/a72aa33001.html

この告示では交信相手は「国際宇宙基地に開設されたアマチュア局」に限られていますが、
田中大阪支部長の提案を実現するためには、
これとほぼ同じ内容で、一般のアマチュア局を通信相手にする
新たな告示が必要になります。

赤間副大臣が田中支部長に告げたのは、
「この国際宇宙基地との交信を可能にする告示案に対するパブリックコメントでは
アマチュア無線家からの反対がかなりあった」という部分があります。

この反対意見を言う方の意見には
『「教育に資する」を隠れ蓑にした無軌道な運用をされたら困る。』があると思います。
どうやって無軌道な運用を防ぐかは当然として、これを実施することによるメリットも
含めた啓蒙活動が必要だと思います。

JARLとJARDが揃って要望すれば、担当官も本格審議に入るでしょうが、
現在はJARL対本省担当官レベルでの意見交換の段階と言うことのようです。

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他の質疑応答事項等についても、これはと言うものが有れば、
順次書いていきますが、個人的に録音していたわけではなく、
各発言者の発言内容の要旨メモ書きからの再現ですので、
各発言者の発言内容を一字一句すべて再現はできません。

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