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2016年11月 3日 (木)

太陽光発電事業者のための法律Q&A から引用 アマチュア無線家からのクレーム対応

太陽光発電事業者のための法律Q&A <第21回>

太陽光パネルに対するアマチュア無線利用者からのクレームに
どう対応すべきですか?

アマチュア無線利用者の隣地で太陽光パネルを設置することの違法性

弁護士法人 匠総合法律事務所 代表社員弁護士 秋野卓生

2016/11/02 00:00

http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/407251/102400016/?P=1

######引用はじめ

先日,当事務所あてに法律相談がありました。
相談者は,住宅会社の経営者でした。

 この会社の開発した「分譲地(以下「本件土地」)の向かいに住んでいる住民
(以下「隣人」)が,
アマチュア無線を利用しており,自宅の屋根及び庭に大きなアンテナを設置して
いました。

この隣人から,自分がアマチュア無線を利用している以上,太陽光パネルの設置は
やめていただきたい旨の申し入れがあったという事案です。

#####引用ここまで。

記事の内容は以下の通りです。

(1) 申し入れをしたアマチュア局免許人が、太陽光パネル設置禁止の仮処分
   申し立てをした際に仮処分が認められる可能性は基本的に低い。

(2) 争いになった場合に考えられる一般的なリスク
   (商品価値の問題、販売後の購入者と隣家との関係悪化の懸念など。)

(3) 太陽光パネルが発生するノイズにより、アマチュア無線を満足に楽しめなくなる
   場合、たとえば雑音増加の受忍限度は「アマチュア無線家が考える限度」と
     「アマチュア無線をしていない方が考える限度」の差が争点になりやすいことを
示唆している

特に(3) については、アマチュア無線家目線では

(4)  「ノイズ対策、反射光対策の有無にかかわらず、設置は断固反対」
    (記事中の「隣人」は、この考えなのでしょう。)

という態度に出る方と

(5) 「ノイズ対策、反射光代策をしっかりやってくれれば良い。
  検証が必要なら協力しますよ」

という方がいることに留意する必要が有りますが、
そこまでは字数の関係かもしれませんが言及していません。

さらに、アマチュア無線をしていない方から見れば、

(6) 「大きなタワーとその上のアンテナに対しては、地震、台風などでの倒壊の
  危険性がある」

(7) 「景観が壊れる」

(8) 「電波障害発生の懸念」

が問題になることが多いことを念頭に置かなければなりませんが、これも記事では
言及していません。

「状況的に考えて(4)~(8)に留意するのは当然」だからなのでしょう。
【(6)~(8)は、記事には一見無関係のはずですが、設置を巡って感情問題になった
場合は、物件購入者(太陽光パネル設置工事発注者)が言い出す可能性が
有ります。】

記事2ページ目にある

>>今回のケースで太陽光パネルメーカーが、「半径100m以内に無線をされている
>>方がおられる場合は相談下さいとしている」という運用を取っておりますのは,
>>事案のような事実上のトラブルが発生する可能性に配慮した結果と思われます。

の部分は(4) の主張を太陽光パネルメーカーや施工会社にする方が現実に
居ることを示唆(暗喩ですが)しています。

さらに、4ページの

>>他方で,隣人が被る損害は,あくまで趣味としての活動に過ぎないアマチュア
>>無線の利用に支障を来す可能性があるという程度のものです。
>>受忍限度論は,元来,公害事例やプライバシー侵害など、
>>重大な利益との衡量のもとで生み出されたので,
>>本件で住宅会社による建物建築に違法性までが認定される可能性は
>>高くないでしょう。

の部分を『「たかがアマチュア無線」と馬鹿にするな』と内心反発するのはいいとしても、
それを近隣等への態度に出してしまうと、もし電波障害が発生した場合、
被障害機器にフィルタを付ければ解決する状況(メーカーによる無償補修
もしくはアマチュア局免許人による負担のどちらでも)になっても、
対策が困難になる可能性は非常に高くなります。

その観点で、6,7ページでは
『「たかがアマチュア無線」という態度は取らないように』
を暗喩していると思います。

過去に何度か電波障害対策指導にアマチュア局や被障害宅を
訪問したことがありますが、
極端な場合では
「お前のテレビ(ステレオ)がボロだから」とか
「お前がアマチュア無線を止めればいいのだ」という感情問題に
なってしまった場合には、その感情問題の沈静化から始めるのです。

その経験から言って、6,7ページのまとめ方は
「施工業者はクレームを付けてくるアマチュア局にどう応対するか」
を学ぶ
きっかけとなると思います。

de JO1EUJ 髙橋 俊光
JARL東京都支部監査指導委員
JARL関東地方本部区域社員
東京都電波適正利用推進員協議会 会長

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