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2015年12月18日 (金)

産経新聞 12月17日付 「衝撃事件の核心」にある不法無線の表現の是非

無線機器の種別に関して、説明不足な点がありますね。

http://www.sankei.com/affairs/news/151217/afr1512170001-n1.html

この記事に違和感を感じて、産経新聞にクレームを入れるアマチュア
無線家の方がいらっしゃると思うけど、以下の点に配慮するべきだと
思います。


電波法令に関する知識が無い方の目線では、

1:
無線局の種別を問わず
  「携帯して使う無線機」はすべて
「トランシーバー」です。
  特定小電力、玩具、アマチュア無線用、デジ簡、簡易無線、
  FRS/GMRSなどの区別は付けられません。
    警察用、消防用が有ることは区別できる方は多いです。

2:車載型、据え置き型を「無線機」と言う方は多いです

3:「無線機」と「トランシーバー」では周波数(チャンネル)を合わせれば
  相互に通信できることを認識している方は少ないです。

  (当然 同じ周波数帯、電波型式を使っているのが前提ですが)
  
:「携帯電話も無線機の一種」という認識は基本的にありません。


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記事に関して、訂正してほしい箇所をいくつか挙げると

1:新橋の事例では

  「アマチュア無線6台を備え、ホステスや客引きの連絡用に
  使っていた。」の部分は
  「アマチュア無線用トランシーバーを、免許を持っていても
  認められていない目的の客引きの連絡など店の運営用に
  使っていた。」

  と書くべきだった。

2:「似た機能を持つ機材としてトランシーバー」は
  「一定条件で自由に使える特定小電力トランシーバー」
  と書いて欲しかった。


3:山梨、埼玉、調布の事例は、それを報道資料とする
  関東総合通信局や総務省の報道資料にWEB版では
  リンクを張って欲しかった。

  紙版では、少なくとも

  『不法無線とは「不法改造しもしくは日本では使用できない
  海外仕様の無線機やトランシーバーを使ったもの」や、
  「免許が必要なのに免許を受けずに使用したもの」が代表例』

  という説明を付ければ良いと思います。
  できれば、総務省の不法無線局に関する解説の説明掲載URLを
  掲載するべきでしょう。


同じ字数か、それ以下で、
「無線機や電波法令に関する知識が無い方でも正確に理解して
貰える記事」を書ける方は、どれだけいらっしゃるでしょうか。

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12月18日 22:40追記

12月18日昼頃に元記事は所々書き換えられていますね。

1 アマチュア無線用のトランシーバーや無線機を無免許や
  アマチュア無線に認められている範囲を超えて使うと不法行為。

2 外国規格の無線機に、出力を増大させる増幅器を使っていた
  ものが原因なのが、調布市のストーブ発火の原因。

という記述は、元記事との整合性を踏まえて入れて欲しかった。


なお

>>こうした電波障害を起こさないよう、総務省は無線機を
>>買う際には「認証マーク」がついているか確認するよう呼びかけている。


の部分の「認証マーク」は、、厳密には「技術基準適合証明マーク」と
書くべきだが、その場合は「技術基準適合証明マークとは何のことか」
の説明が必要になります。

字数を考えて、ここは、あえて「認証マーク」と書くことで、
一石二鳥といいましょうか、マークの意味の説明も兼ねているわけです。

12月19日 05:15追記:
産経新聞に、苦言を提示するとすれば、

1:最初の記事は推敲不足、裏付け調査不足です。

2:指摘を受けての書き換え訂正は当然ですが、それに関する
  お詫びの文言は必要でしょう。


書き換え前の魚拓(IEなどのスクリーンショット)をお持ちの方は
送っていただけると幸いです。 
私のコールサインーアットマークーじゃーるこむでOKです。

ときどき 肩書きを書きますが、書かない場合は
あくまでも「アマチュア無線家の1人」としての意見です。

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