« 聴講したい四アマの無線従事者養成課程講習会 | トップページ | 関東総合通信局報道資料 重要無線通信妨害 »

2015年10月20日 (火)

用語解説シリーズ 74回目 「(ラジオ)ダクト」

大地の比熱(温まりやすさ、冷えやすさ)と大気の比熱は違います。
大地は温まりやすく、冷えやすいです。
大気は大地よりは温まりにくく冷えにくいです。

日中に太陽光(赤外線含む)で温められた大地と大気が、夜間になって
冷えていくとき、大地が先に冷えていきます。
また、大気も冷えていきますが、高気圧、低気圧、風向風速の関係で
一様には冷えません。(温まるときも同じ)

大気は気温が変われば屈折率が変わります。
一般的に「高度が上がれば冷えていく」のですが、部分的にこれが
逆転する場合が有ります。(逆転層といいます)

その屈折率が異なる部分が、ダクト(パイプ)のようにできる場合が有ります。
そのダクトに、電波が伝わるとどうなるでしょうか。

ダクトから漏れる電波のほうが多いのが通常ですが、
ダクト内を伝わって想定外の遠方に伝わる場合が有ります。
これが「(ラジオ)ダクト伝搬」です。

ダクト伝搬は想定外の遠距離通信ができるので、アマチュア無線では
430MHz帯で多用されます。

ここで、地デジテレビは470MHz~700MHzを使っており、
特に470~530MHzあたりを多用しますので
ダクトが発生すると、ダクト伝搬が原因の混信が発生することになります。

それに関する関東総合通信局の解説が下記です。
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/info/27/1019ho.html
自然現象による地デジ受信の不安定について(茨城県、栃木県及び
千葉県の一部地域)

細かい説明は抜きで、「気象条件が絡んでいる」ことから、
一般向けに「気象条件」としています。

この現象が起きていたとき、残念ながら430MHz帯をワッチして
いなかったのですが、かなり強烈なダクトが発生していて、
該当地域では、恩恵(遠距離通信ができた)を受けた430MHz
愛好家はいらっしゃるでしょう。

テレビ局にとっては迷惑な奴ですけどね。
関東総合通信局が、このような一般向け解説をするということは、
各放送局や総合通信局に問い合わせが多かったのでしょう。

« 聴講したい四アマの無線従事者養成課程講習会 | トップページ | 関東総合通信局報道資料 重要無線通信妨害 »

アマチュア無線」カテゴリの記事