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2015年5月 9日 (土)

ドローンの操縦プロポの使用に無線従事者免許必須検討

政府は8日、首相官邸の屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった
事件を受け、飛行可能な範囲が5キロ以上と広いドローンの操作に
国家資格の「無線技士」の取得を義務づける方針を固めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150508-00050160-yom-soci

最終的には、電波監理審議会の諮問等を経るわけですが、
電波法施行令で定める第三級陸上特殊無線技士の操作範囲に
追加されることになるでしょう。


日本では、ラジコン用プロポは

電波法第4条
電波法施行規則 第6条第1項第2号
郵政省告示第708号

などの条件を満たせば「無線局の免許は不要」とされています。

最近は2.4GHz帯を使うプロポも存在しますが、この場合も
一定条件の下(技適品であることなど)で無線局の免許は不要です。

無線局の免許が不要と言うことは、無線従事者である必要も無いのです。
(電波法第39条など)

この場合、ラジコン機器使用者の電波に関する知識はさまざまです。

ラジコンによるヘリコプター、飛行機の類は、最近のモーターや小型
エンジンの性能向上も踏まえれば、操縦地点から容易に遠距離まで
到達することが可能になっています。

通常は、目視できる範囲で操縦しますが、問題の「ドローン」の場合は、
カメラを搭載し、カメラ画像を無線伝送して、その画像を見ながらの
操縦も可能で、実際にそういうドローンが販売されています。

(アマチュア無線家の中には、アマチュア無線用周波数帯を使って
飛行中の画像を送信することができるように申請し、免許を受けて
様々な実験を行っている方がいらっしゃいます)

ラジコン用語で「ロスト」とは、航空機系物体が操縦不能になって墜落する
ことを指すそうですが、目視で操縦する場合と比べると、カメラ画像を
頼りに操縦するほうが「ロスト」になる確率が高くなると言われています。

郊外の遮蔽物が一切無い広大な野原、河川敷などでは問題無くても
ビルが林立する都心部では、想定している通達距離以下でロストする
場合もあるでしょう。

周辺の建造物による反射波などによる干渉で操縦電波が正しく届かないと
ロストに繋がります。

そこで「最低限の電波伝搬の知識を必要とするべきだ」という考えにより
無線従事者免許を義務づけるとしたら第三級陸上特殊無線技士が妥当」
ということで、関連法令の整備を検討し始めたということです。

この検討の結果、無線従事者免許が必須となった場合、
アマチュア無線家は基本的に第三級陸上特殊無線技士に要求される以上の
知識は持っているはずですが、残念ながら各級アマチュア無線技士資格では
ドローンの操縦はできなくなります。

難易度的には第三級陸上特殊無線技士は第四級アマチュア無線技士より
易しいとされますが、舐めてかかると合格点を取れません。
最低限の知識を要求するとは言え、「プロの資格」ですから、相応の範囲か
ら出題されます。

ラジコン機器に関しては以下を参考にしてください。
(一財)日本ラジコン電波安全協会 ホームページ表紙
http://www.rck.or.jp/contents/index.html

同「ラジコン用電波と電波法」
http://www.rck.or.jp/contents/rc_denpa/rc_denpa01.html

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