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2015年3月 8日 (日)

用語解説シリーズ 71回目 「一次業務、二次業務」

以前にも言及しましたが、改めて。

無線局に割り当てる周波数は、まずは

『国際周波数分配表』に基づく各国の

「国内周波数分配表」により割り当てられます。

そのなかで、一次業務、二次業務という分類があります。

参考 拙ブログ
用語解説シリーズ 29回目 周波数割り当て
http://jo1euj-tom.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-9914.html

では435MHz帯、1280MHz帯について記述しました。

「アマチュア局が動作することを許される周波数帯」という告示では

10125kHz帯  国内ではアマチュアは一次業務
2425MHz帯  国内ではアマチュアは二次業務
5750MHz帯  国内ではアマチュアは二次業務
10.125GHz帯 国内ではアマチュアは二次業務
10.475GHz帯 国内ではアマチュアは一次業務

にも

「この周波数帯の使用は、国際周波数分配表に従って運用している
アマチュア業務以外の業務の無線局に妨害を与えない場合に限る

という注釈が付いています。

国際周波数分配表では10125kHz帯の場合は
http://www.tele.soumu.go.jp/cgi-bin/warisearch.cgi?FLOW=1200&HZ=3&TTIP=&WFLOW=10150000&WHZ=1&BLOK=2

を見ると、国際的には二次業務ですので

J34
アマチュア業務によるこの周波数帯の使用は、無線通信規則に
定める周波数分配表に従って運用しているアマチュア業務以外の
業務の外国の無線局に妨害を与えない場合に限る。

という注釈があります。(このJ34は435MHz帯にもあります)

10.1GHzにも
J203
この周波数帯の使用は、無線通信規則に定める周波数分配表に
従って運用しているアマチュア業務及びアマチュア衛星業務以外
の外国の無線局に妨害を与えない場合に限る。

という注釈があります。

具体的な例では

(1) 433.92MHz近辺(433.72MHz~434.12MHz)にはRFIDタグに使われて
  いますので、港湾倉庫地域など、使われている可能性がある地域では
  これからの混信は容認しなければならないし、混信を与えては
  いけないのです。

(2) 10.135MHz近辺に出てくるRTTYが正規の局の場合は容認するしか
  ありません。
  10MHz帯のど真ん中ですから、QSYして欲しいところですが、
  それが一次業務なら二次業務のアマチュアは国際法令上、
  その局を優先しなければならないからです。
  

(3) 1280MHz帯も、天頂衛星が使用するダウンリンクが1260MHz近辺、
  FPUが1270MHz近辺に割り当てがありますが、これらへ混信妨害を
  与えるのは厳禁ですし、逆に混信を受けるのは容認しなければなり
  ません。


最近、1280MHz帯を免許されている方が変更申請を行ったり、
1280MHz帯を追加する申請を行うと、「一次業務の局への配慮」に
関する注釈がつくようですが、こんな背景があるのです。

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