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2014年9月 7日 (日)

バンドプランパブコメ デジタルモードの呼出周波数

バンドプラン改正案を見ると、デジタル音声通信用の呼出周波数の設定がありません。

おそらく、以下の背景が有り、総務省でも検討中のようです。

1 現在アマチュア無線で使用されているデジタル音声通信方式は少なくとも
  3種類有ります。アイコム、八重洲、アルインコです。

2 JARLによれば、D-STAR管理サーバーに登録されているアマチュア局数は
  まもなく1万局だそうです。
 

3 八重洲方式、アルインコ方式のユーザー数も問題になります。

4 日本の全アマチュア局数は局免ベースで40数万です。(本年6月末現在)
  参考:平成26年9月13日現在で 436,009局

5 アイコム、八重洲、アルインコの各方式毎に呼出周波数を設定すると、
  今後新たに使用される方式にも専用呼出周波数を設定しなければ
  電波法第1条の規定のうち「公平」さを欠くことになります。

  例 435MHz帯では、ほぼ慣用的に使用されていることを勘案して 
    433.30:アイコム、433.40 八重洲として、
    433.50は非常通信周波数のサブ周波数なので空けておき、
    私案ですが433.60 アルインコとしてそれぞれの方式の専用とする。

    この場合、433.70、433.80,433.90、432.90などを
    新たに出現する方式毎に割り当てる必要が有る。

6 3のアマチュア局の全数のうち各通信方式の使用者
    (現行の無線局免許手続き規則上は、工事設計書に対応送信機を記載し、
   免許を受けているか、変更許可を受けているか、変更届が済んでいるなど、
  無線局免許状の指定事項ではデジタル音声通信の送信が可能であることは
  絶対必須条件)数を勘案すれば、電波法第1条の「能率的」の観点からすれば、
  デジタル音声通信の方式毎の呼出周波数設定は問題になる可能性があります。

  たとえば「アイコム方式のF7Wに限る」とした場合はF3Eユーザーや
  アイコム方式以外の方式を使用する者から見れば
  「その周波数が「空いている時間が多くなるからもったいない」となります。

  これを八重洲、アルインコ、もしくは今後出現するであろう他の方式に読み替えて
  考えも、他の通信方式を完全排除することは「電波の公平かつ能率的な利用」
  という電波法第1条の規定に反する可能性が高くなります。

7 デジタル音声通信方式を一カ所にまとめたとしても、現行のアイコム、八重洲、
  アルインコの各方式相互間に互換性はありませんから、
  意図せずお互いに妨害しあってしまう可能性を排除できません。

  F3Eでデジタル音声通信方式を受信すると、一般的には「ザー」という音しか聞こえませんが
  この場合は「電波の発射をザー音が聞こえなくなるまで待つ方ばかりだ」とは限りません。

  デジタル音声通信方式の場合は「F3Eが入感するとF3Eをきちんと復調する」のが
  最近の対応機器の初期設定だそうですが、その設定を変えた場合は
  「自分がF7W(他の電波型式のデジタル音声方式含む)を送信しようと思った周波数で、
  既にF3Eによる通信が行われていることに気づかず、妨害をしてしまう」
  可能性が高くなります。

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ということで、整理すれば

1 電波法第1条の「公平且つ能率的な利用」に反しないこと。

2 無線局運用規則第19条の2の「発射前の措置」のうち「他の通信を妨害しないこと」
  の確認を、「異なる方式間同士はもとより既存の通信方式との間でどう行うか」が
  検討課題である。

という問題点があるのです。
 

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