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2014年7月 5日 (土)

用語解説シリーズ 66回目 「アマチュア局開設の要件」

日本では、アマチュア局を開設するには、

無線局(基幹放送局を除く。)の開設の根本的基準 第六条の2

電波法第三九条の13
により、

「アマチュア局を操作できる無線従事者免許を受けている」

「総務大臣が別に告示する外国のアマチュア局免許、資格を所持」
が絶対に必要です。

社団のアマチュア局の場合には、以下の場合は許されません。

構成員に三,四アマ(相当資格含む)が居るのに、二アマ以上でないと
操作できない設備しかない

など、構成員になっている有資格者全員が操作できる設備が無い
場合は許されません。


ここで間違いやすいのが「無線従事者免許を受けられない場合」です。
これは電波法第四十二条に規定がありますが、

この規定に合致するならば、絶対に免許を与えない

ではなく

「与えないことができる」

となっています。

かつては無線従事者免許を申請する場合には
無線従事者免許申請用の医師の診断書が必須でしたが
今は特に指示が無い場合は不要になっています。

無線従事者規則第四十五条 第三項にある規定を読むと、

視覚障碍者、聴覚障碍者、唖者のどれに該当するかで
免許される資格が定まっていて、

第一号は 視覚障碍者のことです。

耳が聞こえて、口が利ければ、電話による通信は可能ですから
(当然 モールス通信も可能ですから)
各級アマチュア無線技士と第三級陸上特殊無線技士は免許されます。


第二号は、聴覚障害者のことです。

目で画面や印字を見る、画像通信や文字通信は可能ですし、
光の点滅に置き換えればモールス通信も可能だからです。

聾唖者の場合も、視覚障害が無ければ、ここに該当します。
電話による通信は不可能でも画像通信ならできますから。

何らかの理由で声帯を切除してしまった場合も、視覚に問題が無ければ、この号に該当します。


第三号は、たとえば視覚障碍者であって、さらに唖者であるときが該当します。
聴覚は正常である(補聴器を使えば日常生活に支障無しでも可)
とします。

まず視覚障害ですから画像通信はできません。
唖者ですから、電話による通信もできません。
でも、聴覚が正常(補聴器使用可)ならばモールス符号を使えば、
通信は可能です。

だから、なんと四アマはダメでも、モールス符号が今は法規
の試験問題で出題される一,二,三アマは免許されます。


ということで、

「心身に著しい欠陥がある」場合でも免許される無線従事者免許
(各級アマチュア無線技士および第三級陸上特殊無線技士のどれか)が
在りますから、

アマチュア局の免許は、「心身に著しい欠陥がある」場合には絶対に受けられない

ということはありません。


国家試験や講習会の修了試験では

「アマチュア局の免許は、アマチュア局を操作できる無線従事者でなければ受けられない」

または

「アマチュア局の免許は、アマチュア局を操作できる無線従事者または
外国のアマチュア局免許であって、総務大臣が別に告示するものを持つ者
でなければ受けられない」

が正解です。

三,四アマレベルでは前者の

「アマチュア局を操作できる無線従事者免許を受けている者」

は最低限覚えておきたいところです。

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