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2014年5月 4日 (日)

用語解説シリーズ 第63回 「無線従事者への罰則、無線局免許人への罰則」

電波法またはこれに基づく命令に違反した場合は罰則があります。

罰則には3種類の対象が有ります。

無線局免許人への罰則(電波法第七十六条または電波法第百十条など)

無縁従事者への罰則(電波法第七十九条または電波法第百十三条第十六号など)

無線局免許人でも無線従事者でもない者への罰則

です。

1 罰則に関する条文は「無線局免許人に対して」なのか、
  「無線従事者に対して」なのかが明記されています。
  条文によってはどちらでもない者の場合も有ります。
 
 

2 通常の場合は、無線局は「免許人」と「その無線局に従事する無線従事者」は別人
  ですが、アマチュア局の場合は、個人局の場合は「免許人と無線従事者は同一人物」です。
  社団のアマチュア局の場合は「免許人=社団の会長(無線従事者)」ですし、
  その社団局に従事する者(構成員)も無線従事者です。

2 オーバーパワーなど、無線局の免許の指定事項違反をした場合は、
  無線局免許人として電波法第76条により処罰されます。
  3ヶ月以内の運用制限(停止や周波数等の制限)か取り消しです。
  あるいは電波法第110条による処罰です。(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)
  電波法第108条など他の条文が適用になる場合も有ります。

3 実際に違反行為を行った無線従事者も処罰されます。
  このときの適用条文が電波法113条第16号などです。
  または電波法第79条による取り消しか3ヶ月以の停止です。

4 無線局の免許を受けていない場合は原則として電波法110条第1号が適用されます。

5 アマチュア局の免許人が何らかの電波法令違反をした場合は  
  無線従事者としての処罰(法79条 または法113条第16号など)と 
  無線局免許人としての処罰(法76条または法110条第5号など)の両方の処分を
  受けることになります。
  情状、違反内容により片方だけの処罰になる場合も有ります。

6 アマチュア局の場合は「外国の相当資格で告示された者」の場合は
  日本の同等資格の無線従事者免許を受けていると見なして、
  その資格による操作を停止される可能性があります。

7 いわゆる「ゲストオペ」で、ゲストが資格外運用をした場合は
  ホストには無線従事者としての監督責任違反(ホストはゲストが資格外運用や
  ホスト局の免許内容逸脱をしないことを監督しなければならない)として
  処罰されることになります。
  違反したゲストは無線従事者として処罰されます。
  違反内容によってはホストは無線局免許人としても処罰されます。

8 ARISS スクールコンタクトでは、国際宇宙ステーションに設置した
  アマチュア局(NA1SS または RS0ISS)を呼び出すときおよび
  交信終了時の挨拶は無線従事者が行わなければなりませんが、
  質問と応答の送受信時のマイクロフォンのプレストークスイッチ
  の操作は無資格者でも許されています。  (総務省告示第702号)

  この場合は第二級アマチュア無線技士以上の有資格者の監督
  (いわゆるコントロールオペ)が必須ですが、
  もし、無資格の児童生徒が何らかの電波法令違反を犯した場合は、
  コントロールオペは監督責任を怠ったことに対応する
  罰則を受けることになりますし、違反した本人にも処罰があります。

9 電波法第113条では、各号に「**をした者」とありますが、
  各号ごとに参照するべき条文を見れば、「無線局免許人」「無線従事者」
  「無線局免許を受けていない者」「無線従事者免許が無い者」の  どれを
  指しているのかが判ります。他の罰則規定条文も同様です。


参考 関東総通の報道発表例:
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/01sotsu03_01000512.html
無線従事者としての処分 42日間 (移動運用違反 移動する局の免許無し)

http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/01sotsu03_01000489.html
無線従事者として42日間の従事停止、局免停止も42日間 (許可の無い変更)

http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/01sotsu03_01000513.html
無線従事者として42日間の従事停止、局免停止も42日間 (許可の無い変更)

http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/01sotsu03_01000383.html
無線従事者としての処分 42日間 (移動運用違反 移動する局の免許無し)


無線従事者:電波法第二条第六号

無線局:電波法第二条第五号

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