« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »

2013年12月

2013年12月31日 (火)

2013年

約7時間少々で新年になります。

各位にとって、どんな一年だったでしょうか。

不定期に、無線工学用語、電波法令用語のどこを解説するか
気まぐれな、そして自作派ハム風な記事がたまに登場する
拙ブログを来年もよろしくおねがいいたします。

2013年12月24日 (火)

用語解説シリーズ 52回目 「無線電信」

何の予備知識も無いままに聞くと、

「「無線電信」とはトンツートンツーとモールス符号で通信する」

ことを想像する方は少なくないと思います。

電波法第2条第2項では「無線電信」の定義は
「電波を利用して、符号を送り、又は受けるための通信設備をいう」となっています。
この条文では「モールス符号」とは特定していません。

無線局運用規則第2条第7項では
「モールス無線電信とは、電波を利用して、モールス符号を送り、
又は受けるための通信設備をいう」
となっています。この場合は「モールス符号」と特定しています。

身近な例で言えば、
携帯電話でメール、Twitter、LINEを使う場合は「無線電信」になり、
音声で通話する場合が無線電話になります。


アマチュア無線に置き換えます。
無線機にマイク、スピーカを繋いで(付属のものを含む)音声で
通信する場合は「無線電話」です。
無線機に、パソコン等を繋いで、文字通信を行う場合は「無線電信」です。
(それぞれ 通信プロトコル(符号形式)が定められています)

今の電波法施行令で定める無線従事者の操作範囲では、
第四級アマチュア無線技士の場合は

「モールス符号を使わない無線電信」

は許可されています。
アマチュア無線の間で使われている例では
パケット通信、RTTY, APRS, JT9、JT65 は
第四級アマチュア無線技士でも、モールス符号を使わないことを
前提に許可されます。

昭和50年半ばまでは 第四級アマチュア無線技士は
「電話級アマチュア無線技士」という名称で、
この場合は「無線電話」しか操作できませんでした。
(周波数制限は略しています)
同様に今の第三級アマチュア無線技士は
「電信級アマチュア無線技士」という名称で、
「モールス無線電信」しか操作できませんでした。

昭和50年代末に、画像通信(FAX,テレビ)やRTTYが
電話級アマチュア無線技士、電信級アマチュア無線技士にも
許可されました。
それ以前は画像通信(FAX,テレビ)やRTTYをするには
第二級アマチュア無線技士以上の資格を取るしか無かったのです。

こんな背景から、「無線電信」を「モールス符号を使ったもの」
と思ってしまう場合が有ると思いますが、電波法第2条第2項で
定める「無線電信」は符号の種類は限定していません。

なお、電話級が四級、電信級が三級と名称が変わったのは、もう少しあとのことです。
操作範囲が、昭和50年代までは今よりもずっと制限されていました。

 

2013年12月15日 (日)

用語解説シリーズ 51回目 「RFIDタグ」 と「433.67MHzを超え434.17MHz」

RFIDタグがどんなものかは説明不要だと思います。

微弱電波もしくは特定小電力無線設備などを使った、物品識別などに用いられます。
いわゆる「万引き防止装置」のタグもRFIDタグです。

アマチュアバンドの一部が共用されていますので、
それについて、もしかしたら再掲かもしれませんが、
関連資料が見つかりましたので。

430MHz帯のうち、
「433.67MHzを超え434.17MHz」は郵政省告示第42号で
「国際輸送データ伝送」(RFIDタグ)に使用されています。
国際法上はアマチュアよりもRFIDタグの優先度が上になっていますし、

「マチュア局が動作することを許される周波数帯」に関する告示でも
RFIDタグ識別機からの混信を容認することを要求されています。

当然、国際法上からは RFIDタグに「他の周波数に行け」とは言えません。

参考資料 電波産業会ARIBから
http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/1-STD-T92v1_0.pdf

港湾地区の国際物流倉庫が在るあたりでは
「433.67MHzを超え434.17MHz」には念入りな注意が必要です

もちろん近接周波数(私感では433.5〜434.5MHzあたり)でも
注意が必要です。

参考記事

2013年4月20日 (土)
用語解説シリーズ 29回目 周波数割り当て
http://jo1euj-tom.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-9914.html

« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »