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2013年5月26日 (日)

用語解説 第30回 免許人以外の操作

本日の田無タワーでの講演会「災害に強いアマチュア無線」での質疑に関して、
私がフォローさせていただきました。

「非常災害が発生した場合に、アマチュア局を操作できる無線従事者免許の無い者が
アマチュア局を使って非常通信をしてもいいのか。特に社団のアマチュア局の場合はどうなのか」

というのが質問の骨子でした。

まずは会場で、講演者に「フォローできる方」と促された際に私が話したものは
(一部補筆があります)

1 アマチュア局の操作は「電波法第三十九条の十三」により

  「アマチュア局を操作できる無線従事者免許を受けている者」または
  「外国のアマチュア局を操作できる資格で、総務大臣が別に告示するものを持つ者」

  (以下、本記事では「有資格者」)に限られます。(例外を定めた告示有り)

2 アマチュア局を「1に該当しない者(以後「無資格者」)が操作する場合は

  刑法に定める緊急避難要件

  
または

  所定の手続きをとった「アリススクールコンタクト」での
  「国際宇宙ステーションに開設したアマチュア局との一定内容の通信」
  (「臨時に開設するアマチュア局の無線設備の操作を行う場合」 平成19年12月26日 総務省告示第702号)
  に該当しない限り処罰対象になる可能性があります。

  緊急避難要件としては

  
  (1) そのアマチュア局(免許が有効なもののみ)しか連絡手段が無いこと

  (2) そのアマチュア局を操作できる有資格者が居ないか、
    居ても操作ができないこと。

  (3) まさに瀕死の重傷者が居るなど人命の危機が差し迫っていること

  この3要件が総て成立するときは「緊急避難行為になり得る」ので
  無資格者による操作が不問とされる余地がある。

ということです。

会場での回答中に「私のブログの中に解説部分があります」と話したものは以下の記事です。

「非常通信、非常通信業務、非常の場合の無線通信」のちがい (2012年7月14日 (土))
http://jo1euj-tom.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-f4e7.html

緊急避難行為と無線局の無資格操作 (2012年7月22日 (日))
http://jo1euj-tom.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-4aab.html

これに関して、私のブログで今までに解説していない部分があるので、以下に説明します。

「免許人又は登録人以外の者が行う無線局の運用を当該免許人がする無線局の運用とする場合」
平成23年4月15日 総務省告示第156号 (上位条文 電波法施行規則第5条の2)

という告示があり、アマチュア局には第二項が適用されます。
その規定は、いわゆる「アマチュア局のゲストオペ制度」のことです。

『「免許人の立ち会い(監督)」の下に「訪問先のアマチュア局の免許の範囲」で、
「訪問者(有資格者に限る)の資格の操作範囲内」で運用できる』というものです。

ここで、「社団が開設するアマチュア局」の場合は扱いが違っていて

「社団の構成員以外の者が運用する場合」は免許人(社団の会長)が立ち会い(監督)をしていれば、
「社団のアマチュア局の免許範囲」かつ「訪問者の資格の操作範囲内」で操作ができます。

これには例外規定があって、

電波法第52条第四項に定める「非常通信」を行う場合には

社団のアマチュア局を構成員以外が操作する場合でも免許人(社団の会長)の立ち会い(監督)を必要としない。
ただし操作するのは有資格者に限る。

という規定です。

個人が開設するアマチュア局で非常通信を行う場合は、この告示や上位規定を踏まえれば
免許人が自ら行うか、免許人の立ち会い(監督)の下で、
そのアマチュア局を操作できる有資格者が行うことになっています。

まとめると

1 個人が開設するアマチュア局の場合

  (1) 免許人本人が運用すること。
  (2) ゲストオペによる運用時はゲストの運用には免許人が必ず立ち会い、
    ゲストが所持資格の操作範囲外の操作をしないように監督すること。
  (3) 非常通信を行う際には免許人が自ら行うか免許人の立ち会いのもとに
    有資格者が行うこと。

2 社団局が開設するアマチュア局の場合

  (1) 構成員が運用すること。
  (2) 構成員以外のゲストペによる運用時は免許人(会長)が立ち会い、
    ゲストが所持資格の操作範囲外の操作をしないように監督すること。
  (3) 非常通信を行う際には構成員が行うこと。
    構成員以外の者(そのアマチュア局を操作できる有資格者に限る)が
    非常通信を行う場合は免許人(会長)が立ち会っていなくても構わない。

ということです。

 

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