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2013年4月

2013年4月27日 (土)

アルインコ DR-620D(DV)/DR-620H(HV)   リコール

アルインコ社の広告から。

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2010年12月以来、アマチュア無線バンド近隣の業務無線に混信を与える
スプリアス輻射(不要な漏れ電波発信)の可能性があることから、
機種名DR-620の一部を自主回収させて頂いておりますが、
まだすべての製品の回収と所在の特定には至っておりません。

この製品に火災や感電のような安全上の心配はございませんが、
アルインコ製アマチュア無線用車載型トランシーバーをお使いでしたら、
該当の有無について、何卒製品機種名と技適番号をご確認ください。

詳細は下記URL
http://www.alinco.co.jp/information/detail.html?bbsId=B20130426001&y=2013

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この記事は相当期間の後に削除します。

2013年4月25日 (木)

国家試験 記号変更、逓信総合博物館閉館

1 国家試験 記号変更

一般財団法人日本無線協会によれば、
平成26年度の無線従事者国家試験から、試験問題で使用する回路図記号を
新規格にするとのことです。

たとえば「抵抗」は「ギザギザ」から「長方形の箱」になります。

http://www.nichimu.or.jp/oshirase/130425.html
http://www.nichimu.or.jp/oshirase/zukigou.pdf

2 逓信総合博物館閉館

 
大手町駅前の逓信総合博物館(ていぱーく)が平成25年8月31日で閉館するとのこと。

http://www.teipark.jp/images/close_info.pdf

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時代の流れですね。
仕事上 ずっと旧記号で回路図を書いたりしていましたが、
最近は新記号で書くこともあります。

旧記号で書かれたものを改良するときは、旧記号のまま改良部分を入力する場合もあ
りますが、最近のCADソフトの中には進級記号を自動変換してくれるものがあります。
というより、ほとんどのCADに備わっています。

自動変換した後のチェックが結構大変なのです。
ほとんどの場合は大丈夫なのですが、(抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオードなど)
ユーザーが登録した部品ライブラリの場合は、
画面表示用や印刷用の絵を作り直ししないとならない場合があります。

逓信総合博物館は、私が小学校5,6年生頃から中学卒業までは切手収集を
していたこともあって、何度も通ったものでした。

有線電報やテレックスのコーナーもあったり、プッシュホンで科学技術計算や
バイオリズムを計算するコーナーがあったりと、いろいろ遊べる場所でした。

AMラジオの原理、テレビの原理の展示コーナーも有ったと記憶しています。

大手町駅周辺の再開発に伴って、あのビルも建て替えになるそうです。

「関東総合通信局」が「関東電波監理局」という名称だった頃は、
確か逓信総合博物館の隣の建物が「関東電波監理局」の建物だった覚えが有ります。

2013年4月21日 (日)

支部大会への思い

平成24年度のJARL東京都支部大会は諸般の事情により懇親会のみ出席しました。
欠席理由は一部の支部役員には連絡してありますが、
同じ日程のアマチュア無線関連行事です。

開催日の3月10日は東京都支部大会と千葉県支部大会が重なりましたが、
千葉県の大会の出席者数は伝聞では東京の数倍以上だったとか。
しかも隣接県からの参加者も多かったそうです。
これについてはメーカーデモ、ジャンク市が千葉県には有ったことも一因でしょう。
駐車場付き施設を借りたのも大きな要因しょう。

東京は公共交通機関に恵まれていますから、駐車場併設では無い都心での開催でも
良いのかもしれません。
特に支部大会後の懇親会に参加して飲酒する場合は公共交通機関の有無は
重要課題です。

東京は ここ10年ほど 秋葉原での開催が続いています。
でも、往年の秋葉原ならともかく、
現在の秋葉原は「自作派ハム」にとって魅力有る店は激減しています
アマチュア無線専門店も往年ほどは有りませんから
ここ数年の傾向で言えば「秋葉原にこだわらなくても・・・ 」という思いがあります。

毎年思うのですが、場所さえ確保できれば、メーカーデモをお願いするのも
手だと思います。でも 東京の悲しさ、「場所代が高い」ので、その分のスペースを
借りるのも「費用対効果」を気にすると、
支部大会のメイン行事のための最低限度になってしまうようです。
これはJARL各都道府県支部の支部費で見ると
会員一人当たりの支部費は東京が一番安い」ので、仕方が無いのかもしれません。

たとえば、数百人規模の来場者を見込んで、それに見合う来場者収容ができる
いわゆる「演劇活動」(「劇団の舞台公演」「楽団の演奏会」)ができるような「大箱」を
借りようと思ったら
施設によっては1年前に予約しないと希望日を取れない
という場合があるのも場所選びのネックです。
さらに、そのような大箱は、施設場所代だけで数十万円が必要な場所も
都内では少なくありません
ので、
自ずと「安く借りられる場所」になってしまうのは仕方が無いのかもしれません。


限られた「支部予算」のうちの「支部大会予算」でできる範囲で

「どうすればもっと来場者が増えるか」

には毎年のように悩んでいるところです。

「いままで こうだったから」には
受け継ぐべき部分と、時代の流れに合わせて改革する部分が有る
と思います。

過去の東京都支部大会や支部行事の伝統については、
たとえば、東京都支部が毎年出展している「青少年のための科学の祭典全国大会」で
数年前から演示している実験のシナリオは、私が書いたものが原点ですが、それも実は 

exJA1CO 菅さん、 exJA3CHS 小永井さん(お二方ともSKされています)が
参考書を書いたり、アマチュア無線関連行事、科学関連行事で演じていたものを

私が「今の子供たちや一般公衆(アマチュア無線をしていない)が興味を引きそうな内容」
にアレンジさせていただいたものです。

今年は 5月に 関東地区ではテレビの送信所がスカイツリーに移転する予定に
なっていますので、祭典開催日の7月末は移行完了後であるであろうことから、
2年ほど前から

「関東地区では、スカイツリー完成後には、なぜスカイツリーにテレビアンテナを向けるのか」

を実感できるものにしていましたが、「今年は少々演目を変えよう」ということになりました。

いまのところは ここ3年ほど、「内容が高度だから」とシナリオから省いた

「レッヘル線」と「豆電球の点滅」

を復活させることになりそうです。

わずかではありますが、そんな改革もしています。

2013年4月20日 (土)

用語解説シリーズ 29回目 周波数割り当て

無線局は、その使用する周波数は、無線局の目的によって

国際電気通信連合憲章附属無線通信規則で定める「国際周波数分配表」

と、

その「国際周波数分配表」に基づいて各国の主管庁(日本では総務省)が定める
「国内周波数分配表」に従って使用する周波数を決めなければなりません。

この分配表では、
各周波数帯ごとに一次業務、二次業務として何に使うのかが決められています。

一次業務は、その周波数帯を優先的に使うことができます。

二次業務は、
一次業務に妨害を与えないこと、および一次業務からの混信妨害を容認すること
条件に使うことができます。

1 「国際電気通信連合憲章附属無線通信規則」(以後 「国際規則」での規定。

国際規則を勉強した方ならご存じでしょうが、原本はフランス語です。
これを英語に訳したものが、私の学生時代の英語や国際規則の授業の教科書でした。
各級(総合・海上)無線通信士、航空無線通信士の英語の試験では
その英文そのものや、英文で要約したものが試験問題に使われます。


二次業務に関しては、英文では

http://life.itu.int/radioclub/rr/art05.htm

5.28 3) Stations of secondary service:

5.29 a) shall not cause harmful interference to stations of primary services
to which frequencies are already assigned or to which frequencies
may be assigned at a later date;

5.30 b) cannot claim protection from harmful interference from stations of
a primary service to which frequencies are already assigned or
      may be assigned at a later date;

となっています。

日本語訳の例は ひとつは総務省の電波利用ホームページにあります。

http://www.tele.soumu.go.jp/search/wari/index.htm

の 1(3)イ 

二次業務の無線局は、次の条件に従って開設することを条件に
周波数の割当てを受けることができる。

  周波数が既に割り当てられ、又は後日割り当てられる一次業務の無線局に
 有害な混信を生じさせてはならない。

  周波数が既に割り当てられ、又は後日割り当てられる一次業務の無線局からの
  有害な混信に対して保護を要求してはならない。

となっています。

2 国際周波数分配表、国内周波数分配表

巷で問題になっている、アマチュアバンドの1280MHz帯と
「準天頂衛星」「FPU」「音声レピータの制限」の問題については、
以下の点を考慮しなければなりません。
435MHz帯で使用されているRFIDタグの問題も書いておきます。


(1) 435MHz帯
http://www.tele.soumu.go.jp/cgi-bin/warisearch.cgi?FLOW=430&FHIGH=&HZ=3&TTIP=&as_fid=pKATNHaXxGXRkEZwydgo

435MHz帯は 国際的に(日本が属する「第三地域」では)は 
一次業務 無線標定
二次業務 アマチュア、地球探査衛星(能動)

日本国内では
一次業務 アマチュア
二次業務 地球探査衛星(能動)、無線標定、移動

となっています。

さらに、日本では
「アマチュア局が動作することを許される周波数帯」(総務省告示第126号)
「注3」が付されている周波数帯

「国際周波数分配表に従って運用するアマチュア業務以外の業務の無線局に
妨害を与えない場合に限る」


とされています。

10MHz帯と430MHz帯〜10.5GHz帯のアマチュアバンドには、その注3がついていますが、
そのアマチュアバンドは、

「注3が無い周波数帯以上の厳しさでアマチュア業務以外の無線局への妨害を与えないこと」

を要求されています。

なお、国際的に433.92MHzはRFIDタグが使われています。
主に外国貨物を扱う港湾地域、空港周辺地域での国際貨物倉庫周辺です。
米軍基地周辺でも貨物の管理用タグに使われている可能性があります。
(郵政省告示第42号 第四項 国際輸送用データ伝送)
これに妨害を与えてしまうと、上記告示の注3に抵触する可能性があります。

(2) 1280MHz帯
http://www.tele.soumu.go.jp/cgi-bin/warisearch.cgi?FLOW=1200&HZ=3&TTIP=&WFLOW=1400000000&WHZ=1&BLOK=2

1280MHz帯は 国内も国外(日本が属する「第三地域」では)もアマチュアは二次業務です。

FPU(移動(放送事業用))や準天頂衛星(無線航行衛星(宇宙から地球))一次業務です。

3 電波法第三条は

日本の電波法令と国際規則の規定に差異が有る場合は国際規則を優先する。
国内法に無い規定は国際規則による。


という規定です。

この条文と国際規則によれば、

1280MHz帯は、今後 免許されるであろう準天頂衛星とFPUの無線局に対しては、
国際規則上は、

「準天頂衛星とFPUに対してアマチュア局は混信妨害を与えてはいけない」し、
「準天頂衛星とFPUからの混信妨害からアマチュア局は保護されない」。

アマチュア局は FPUや準天頂衛星の使用に対して1280MHz帯の使用の反対を
することはできないし、FPUと準天頂衛星が運用開始後は、両者からの混信妨害に
文句を言えない。

のです。

4 要望の難しさ

「アマチュア局の既得権」を踏まえれば、どう落としどころをつけるかに
JARLは苦慮していると思います。

総務省も多くのアマチュア局やJARLから要望されているであろう
準天頂衛星やFPUとアマチュア局との共存対応には苦慮しているはずです。

さらにはJARL NEWS 2013年春号 12ページによれば

「JARLは準天頂衛星およびFPUが新規に1280MHz帯のアマチュアバンド中に
割り当てられることに対してアマチュア局に影響が無いように配慮するように
当局に強く要望してきた」

とありますが、

JARLやアマチュア局免許人が行う1280MHz帯への配慮を求める要望は
国際規則の5.30条に反するものであってはならない


のです。

5 罰則規定に注意。

参考までに

FPUに対して混信妨害を与えると、これは放送事業用ですので
電波法第108条の二 により 重要無線通信妨害となり、
250万円以下の罰金または5年以下の懲役刑に処せられます。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S25/S25HO131.html

準天頂衛星は電波法第108条の二の条文には出てきませんが、
治安維持機関や各自治体などが、GPSを補完するために使用する場合は、
これに妨害を与えると、重要無線通信妨害を準用される可能性があります。

2013年4月 3日 (水)

用語解説シリーズ 28回目 周波数変換回路

スーパーヘテロダイン受信機は言うに及ばず、送信機にも用いられます。

増幅回路のトランジスタの動作特性を利用するのが一般的です。

第三級および第四級アマチュア無線技士、各種特殊無線技士レベルでは単純に

「入力した二種類の周波数の和と差が出力に現れる」

ですが、第一級アマチュア無線技士レベル、第一級総合無線通信士、
第二級総合無線通信士、第一級および第二級陸上無線技術士レベルになると

なぜ 和と差が出てくるのか?

を回答する問題が出題されたことが、記述式時代にはありました。

その問題の回答としては、

トランジスタの動作特性を出力をy、入力をxとすると

y = ax + bx^2 + cx^3 で近似した場合において

入力周波数を Ia sin(αt)と Ib sin(βt) で表したとき、

高校で勉強する 三角関数の和と差、乗算除算、2倍角、3倍角の公式

の基本式を使って証明するような回答を書かされたのです。

用語解説シリーズ 27回目 発振回路

発振回路は、増幅器の出力の一部を入力側に戻す(帰還させる)ことでできあがります。

大きく分けて 水晶発振回路と自励発振回路に分類できます。

水晶やセラミック振動子を使うと安定度が高い出力が得られます。

コンデンサとコイルを組み合わせた回路の場合は コンデンサかコイルどちらかの
値を変化させれば発振周波数を変えることができますが、水晶やセラミック振動子を
使った場合と比べると安定度が少し悪くなります。

ここで、周波数を可変できる自励発振器には通常は
「バリコン」(可変容量コンデンサ)を使うか、「可変インダクタンス」を使いますが、
「可変容量ダイオード」という部品をバリコンの代わりに使うこともできます。

このとき、可変容量ダイオードの容量を自動制御するしかけを使ったらどうなるでしょうか。

周波数のズレを検出して、ズレを無くすように自動制御することが可能になります。

その自動制御を行う方式として「PLL」が考案されました。

PLLの周波数安定度は基準となる水晶発振回路の安定度に左右されます。

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