用語解説シリーズ 20回目 「スケルチ」
最近の市販のアマチュア無線機は、全モード対応の「スケルチ」が
装備されていますが、「スケルチ」は基本的には「FM受信機特有のもの」です。
FM受信機は、その特性上、振幅制限器、周波数弁別機など特有の回路が必要です。
FM電波は理論上は振幅が一定で周波数のみが変移します。
逆に言うと「振幅が変化すると受信機内の周波数弁別器が困る」のです。
このため、受信機内部で一定以上の強度の受信信号が入力されたときに、
「振幅制限器」で振幅を一定にして周波数弁別器に入力するのですが、
そうすると今度は無信号時に周波数弁別器の出力に大きな雑音成分が
どうしても出てきます。
当然耳障りな「ザー」と言う音ですから、受信信号が一定レベル以下の時には
周波数弁別器の出力側の低周波増幅器の動作を止める必要が有ります。
その受信信号のレベルを調整するのが、「スケルチ調整つまみ」です。
この「受信信号のレベル調整」と言う部分に着目すると、FMモード以外にも応用が
できるので、ここ10数年のアマチュア無線機器には SSBやCWモードでも使用できる
スケルチ機能が備わっています。
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