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2012年8月 7日 (火)

難解用語シリーズ 六回目 「特定の相手方」

無線従事者免許証と無線局免許状には、通信の秘密の遵守に関する言葉が
書かれていますが、これは国際電気通信連合憲章付属無線通信規則で
「通信の秘密の保護に関する文言を許可書に記載すること」とされているためです。

ここで「通信の秘密の遵守」に関して「特定の相手方」という言葉が難解だと思います。

アマチュア局の場合は、通信の相手方は基本的に全世界のアマチュア局です。
(各国の主管庁が、自国のアマチュア局に対して特定の国のアマチュア局との通信を
禁止し、それを関係国や連合に通告した場合は禁止された国のアマチュア局を除く)
また、他のアマチュア局に通信を聞かれるのが前提ですから、
「アマチュア局が行う通信は特定の相手との通信ではない」とされています。

アマチュア局以外の無線局では、通信の相手方を「免許人所属の無線設備」
としている場合があるなど、具体的に「通信の相手方」を特定して免許されています。

この「特定の相手方」の「特定」と、
無線局運用規則でいう「特定の局を呼び出すとき」の「特定」は意味が違います。

無線局運用規則のほうは

「通信の相手方として許された無線局の中から、特定の局を呼び出すとき」

の手順が定められています。

いわゆるプロの局の場合は

「その業務を行うのに無線が必要だから無線局の免許を受けている」

わけですから、電波法第五十二条等目的外通信が許容される場合を除いては、

その業務を達成するために必要な通信しかできない

ので、通信相手を原則として同一組織内の同一目的で開設する無線局に特定されているわけです。

ちなみに「無線局免許状が必要だった頃」の「市民ラジオ」の「無線局免許状」の
「通信の相手方」は

「26MHz帯及び27MHz帯の周波数の電波を使用する簡易無線局または免許人所属の受信設備」

となっていました。

これにより いわゆる合法CBはアマチュア無線的な不特定多数との通信が可能ですし、
手持ちの受信機を貸して一方的に指示を送る事も可能でした。

こんな例もあります。

「本無線局が発射する電波を受信可能な受信設備」

が通信相手の無線局も存在します。
この場合は受信設備を特定していません。

放送局はもとより、総合通信局が持っている「電波の規正に関する広報を行う無線局」や、
JARLの「アマチュア業務適正化のための広報を行う無線局」の通信の相手は、
その目的達成のために、通信の相手方を「この無線局が発射する電波を受信することができるものすべて」ということになっています。

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