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2012年8月18日 (土)

用語シリーズ 10回目 ただちに、すみやかに、遅滞なく

電波法令を勉強していると、良く出てくる言葉です。

急ぐ順に言うと

ただちに > すみやかに > 遅滞なく

です。

「ただちに」は文字通り「直ちに」です。たとえば
呼出をしているとき、試験電波を発射しているときに、他の無線局から混信になって
いることを知らされたときには、ただちに電波の発射を停止しなければなりません。
(無線局運用規則)

「ただちに」は「時間的余裕はゼロ」です。

「すみやかに」は、状況に拠りますが、数時間から数日、かかっても10日くらいが
目安でしょうか。 というのは

無線従事者免許を紛失により再交付申請したが、見つけた

場合には、見つけたほうを10日以内に返納することになっています
(無線従事者規則 第五十一条)から、これに準じた扱いが良いと思います。

つまり、「すみやかに」は「「ただちに」とくらべると少々の時間的余裕はあるが、
のんびりしていてはいけない」のです。英語では「as soon as possible」です。

「遅滞なく」は、たとえば無線従事者の死亡または失踪宣言が出た場合の返納の場合は
『戸籍法に定める届出義務者が「遅滞なく」返納する』とされていますが、
これはいわゆる「七七日法要(いわゆる「四十九日法要)や五七日(三十五日)法要」が
終わったあたりが目安だと思います。

有効期限切れの無線局免許状の返納期限は1ヶ月(電波法第二十四条)とされている
ことや、電波法第七十八条の『空中線の撤去は遅滞なく』を参考にすれば、
長くても2ヶ月以内、一般的には1ヶ月以内が妥当な所でしょう。

それを踏まえれば「遅滞なく」は、

「すみやかに」よりも、さらに時間的余裕はあるが、常識的な範囲で。

ということになります。

なお、他の法令や、弁理士さん、弁護士さんのホームページを参考にすると 

「ただちに」は、時間の余裕はゼロ。 待った無し。他を中止してでもすぐに実施。

「すみやかに」は、「ただちに」よりも急がなくて良いが、「ただちに実行できる」ならば
ただちに実行する。 (「できる限り早く」という意味合いが強くなる。)

「遅滞なく」は、合理的または正当な理由があれば、多少の遅れは認められるが、
基本は「ただちに」行うこと。

に集約できると思います。

いずれも「ただちに実行(実施)」が本来ですが、「遅れが許される度合いや理由が違う」のです。

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